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2025.11.20
【開催レポート】メタバース会場で三田キャンパスで行ったVR/ROBOTICS講演会を併催しました(2025.10.18開催)

〈出典〉https://cluster.mu/e/90fc884d-216e-4ef4-9f40-d27b82c3cc9e (2025.11.21最終閲覧)

【開催概要】
2025年10月18日(土)13:30‐17:30  於)メタバース環境

 慶應義塾大学三田キャンパス南校舎ホールで開催されたVR/ROBOTICS講演会/CPS研究会「持続可能なサイバー・フィジカル社会を考える」(開催レポートはこちら) について、CPSセンターでは、メタバースプラットフォーム「cluster」を活用して、アバターで講演会に参加できる環境を準備しました。アバターで講演会に参加した皆様からの、メタバース会場ならではの反響を検証しました。

 今回のメタバース会場は、メタバースプラットフォーム「cluser」において公開されているワールド「UD – Theater~シアターホール」を、クリエイターの「レイ」さんから許諾を得て使用しました。今回の会場は、講演会での使用に適した、162人が着席できる大きな仮想空間上のホールになります。照明等の調整を含めて丁寧に製作されたそうです。また、スタッフが使用したアバターは、君嶋祐子教授の姿をしたアバターで、学生研究補助員の深津あかりさん(法学部4年在籍)が作成したものを今回のイベント向けにcluster用に調整して、活用しました。

 参加者は、clusterでそれぞれ通常使用しているかわいい/かっこいいアバターや、デフォルトのアバターを用いてイベント会場で講演会を聴講しました。入れ替わりはありましたが、常時10名~15名のアクセスがあり、最大同時アクセス数は約20名、延べ50名程度がメタバース会場で聴講されました。


 各講演の終了後には、参加者の皆さんが「拍手」のエモートを送っていました。さらに、画面左のチャット欄においては、講演内容に関する参加者同士の自主的なチャットも多数投稿されました。これらのことは、ZoomやYouTubeを活用した一般のオンライン講演会ではみられない種類の双方向コミュニケーションであったといえます。 さらに、質疑応答の時間においては、メタバース会場のチャット欄から得られた「AIによる完全自動化されたロボットと、遠隔層ワークができるようになるロボットの目指す方向性の違い」に関するアバターでの参加者からの質問を、スタッフが中継する形で現場に送付し、南校舎ホールまで届けることができました。当該質問が採用された瞬間には、メタバース会場でも盛り上がっていました。イベント終了時には、「興味深い講演でした。メタバース会場でも中継してくださりありがとうございました。またぜひお願いします。」といったようなコメントが集まったほか、当日のメタバース体験の思い出として、自主的に自分のアバターと会場ホールの記念写真を撮って共有する等の楽しみ方をしている参加者もいました。

 本取組みを通じて、講演会等のイベントを主催する際、必要に応じてメタバース会場でイベントを行うノウハウを得られました。通常の大学内の掲示やウェブサイト等によってアプローチできる参加者とは異なる、clusterユーザーの皆様にも、CPSセンターのイベントを伝えることができました。さらに、そのような参加者からの意見や質問をイベント会場に届けられた点は、アバターコミュニケーションが社会実装された1つの姿であり、CPSセンターの今後の活動においても有意義なイベントとなりました。

※記載の所属‧職位は実施当時のものです。